トキワビジネス協同組合

「職場定着支援助成金事業」を取り組むにあたり、平成27年2月5日に埼玉県知事より『中小企業における労働力確保及び良好な雇用の機会の創出のための雇用管理の改善の促進に関する法律』に基づく改善計画の認定をいただきました。その後平成27年3月2日に埼玉労働局長による『中小企業労働環境向上助成金（団体コース）』の認定を受け、埼玉労働局職業安定部のご指導のもとに実施してまいりました。（同年4月より助成金の名称が職場定着支援助成金に変更）

助成金事業については、昭和48年3月のトキワビジネス協同組合設立当初から平成22年までほぼ毎年のように数多くの事業に取り組んできましたが、5年ぶりに実施することになった本事業は、日本経済を取り巻く環境もさながら当然組合員事業所の経営環境（働く従業員意識の多様化も一因）も激変しており、また異業種で構成されている組合員事業所の入れ替わりもあるなど、従来の助成金事業運営時との変貌を意識せざるを得ない状況でした。

そのなかでも、組合員事業所では、企業経営を支える人材不足が恒常化していて“求人票を掲載しても応募者が集まらない”“良い人材が定着しない”などの組合員事業所の切実な問題を抱え、それらを解決するために、さらに大企業と比較すると整備の実態にまだまだ格差がある従業員の雇用環境の向上を図るために、本事業の目的でもある『構成事業所に対して、労働環境の向上を図るための各事業を行うことにより、雇用管理の改善を推進し、雇用創出を図る』に取り組み、組合員事業所の若年労働者の確保と安定した職場定着に向けての雇用環境づくりを支援するという主旨の下に実施してまいりました。

推進してきた各事業の詳細については“事業実施状況報告書”並びに“事業の分析検討結果報告書”で報告しておりますが、作成にあたり、組合員事業所の皆様のご理解により、各事業所への参加やご協力をいただき無事推進できましたことを実感しております。謹んで御礼申し上げます。

そして、本事業における大きな取組みであった“団体ホームページを利用した、組合員事業所の紹介”では、100社近くの掲載要望があり、労働力不足への切実な問題を解決するため、組合員事業所の情報及び採用の状況を発信し、従業員の採用と安定的な定着を支援することに寄与することができました。

今後ともトキワビジネス協同組合として、本事業の取組を活かし、組合員事業所における従業員の職場定着に向けての雇用環境づくりへの支援を積極的に推進して行く所存です。